1-2.でも、デメリットもある
…とはいえ、良いことばかりではありません。すべてを叶えてくれるミラーレスカメラだったら嬉しいんですが、もちろんデメリットもその裏返しで存在します。何事も表裏一体なんですねぇ。(何の話だよ)
電力の消費量が大きい。日中屋外など眩しいところで撮影画面が見えにくい。厳密なピント合わせが難しい。悪意をもって評すれば、コンデジほど携帯性が良くないし、一眼レフほど精密に撮れないし、どっちつかずのヤツめ…という見方も、まあ、あります。
さきほどお話したように撮る前から結果が分かる(結果が表示される)、ということは実はその間ずっと写真を撮り続けているようなものなのです。表示するだけでデータを書き込んだりはしないのでフル稼働ではないのですが、ある程度電力を消耗します。
これがiPhoneやデジカメぐらいの大きさならあまり問題にならないんですが、NEXぐらいになるとかなり大きいので、それだけ体力の消耗も激しいわけです。私が愛用しているNEX-C3だとフル充電して約400枚です(カタログ値)。
眩しいときに見にくいのとピント合わせが難しいのは、ミラーレス機ではファインダーでなくカメラ背面の液晶画面に表示するためです。画面は日中の太陽光ほど明るくは発光できないので、手で影を作って撮ったりすることもあります。
画面が小さくて(カメラのサイズよりは大きくなり得ない)パソコンモニタに比べて画素数が少ないので、パソコンで見たら「あれ、若干ピンボケかも?」ということもよくあります。大事な写真のときは、撮影後に拡大表示での確認が必須です。
まあ、モノは使いようで、上記のようなアナログな対策をとったり予備バッテリーを持ったりEVF(電子ビューファインダー)を付けたり、短所を補って長所を楽しみましょう。結局のところ、ひとつのカメラをどう受け入れてどう活かすか、使い手次第ですからね。